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このところ、以前のことを思い出すことが時々あり、時に涙してしまうこともありました。
そんな中、1週間ほど前から会社の周りに、
小さな小さなネコの赤ちゃんが姿を見せるようになりました。
たぶんまだ産まれて2ヶ月前後かなというその子は、
ふわふわの産毛で覆われているから目立たないだけで、
実はかなり痩せ細っている様子。
道路の真ん中でじっと動かなかったり、
会社の前に座りこんでずっとじっと動かず過ごしていたり。
気になって気になって、でもどうしてあげることもできず、
ただひたすら無事を祈ることしかできない自分が情けなく悲しく無力で。
道行く人も、同じような人が多くて立ち止まり、思案し、でもどうすることも出来ない。
餌を定期的に置いていく人はいるようでしたが、誰も飼う状況ではないようで…
私自身も、犬の扱いは多少わかるけれど、猫はまるでわからないし、
家に連れて帰ることも、会社で飼う事もできない。
見かけるたびに胸が痛み苦しい日がありました。
一昨日の夕方、戸締りをして会社をでたら、また来ていた子猫。
そして、その横で何か声をかけつつ、しゃがみこんでいる女性。
思わず、声をかけてしまいました。
そしたらその方が、「こちらの猫ちゃんですか?」と。
事情を話して、どうしていいのかわからなくて困っていたこと。
このままでは心配なことを伝えると、
「では、ノラちゃんなんですね。どちらかで飼っているわけではないのですね。」と念を押されました。
そして、そのあとに続いた言葉が、
「じゃ、私が病院に連れていってもいいですよね?」
「連れて行っていただけるんですか!この子を助けていただけるのですか!」と、
思わず私は頭を下げてしまいました。
ご自宅でも猫を飼っているから大丈夫といい、その方は近くだから用意してきますと去っていきました。
お礼を言って、帰ろうと思ってちょっと歩き始めたのですが、
戻ってくるまでの間に何かあったら。。。とどうしても足が進まなくなって、
でも、立って待っているのもその方が本当に戻ってくるか疑っているような感じで、申し訳ないかなとも思い、
会社の脇で猫ちゃんの様子を見ていると、
自転車のかごに布を入れて、猫ちゃんのことを包むタオルを持って、
その女性は戻ってきてくれました。そして、上手にかごに入れて…
私がいることに気づき、「あら…」とにっこり。
私は「よろしくお願いします。ありがとうございます。」と頭を下げることしかできませんでした。
帰り道、どこのどんな猫かわからなくても、
自分とはまったく関係のない猫であっても、
救ってあげようと思ってくれる人がいることが無性に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいで、
思わず胸があつくなり涙が止まりませんでした。
そして、自分の無力さや行動力のなさを恥じました。
もっともっと不幸で残酷な運命の動物もたくさんいると思います。
人間は、最後まできちんと責任を持って世話をし飼わなくてはいけない。
あらためてそう感じた出来事でした。
サン、ごめんね。
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